38:0.1 無限の精霊の人格には、明確な3系列がある。例の性急な使徒は、「天国に行き、神の右側にいるもの。彼に従属するようにつくられた天使、権威者、権力者」と、イエスを敬って書いたとき、これを理解していた。天使は、時間の領域の奉仕活動の精霊である。権威者は、空間の使者である主人役。権力者は、無限の精霊のより高い人格。[1]
38:0.2 熾天使も、中央宇宙の超熾天使と超宇宙の第二熾天使と同じく、関連する天使童子とサノビムとともに地方宇宙の天使軍団を構成している。
38:0.3 熾天使は、全計画においてほとんど一貫している。宇宙から宇宙まで、全7超宇宙において最小限の変化をみせる。それらは、人格存在体の精霊のすべての型の中で最も標準に近い。それらの様々な系列は、地方創造の熟練した一般の奉仕活動者の軍団を構成する。
38:1.1 熾天使は、宇宙の母なる精霊により創られ、ネバドンの早期に「原型の天使」とある天使の原型の創造以来、部隊編成——一度に41,472名——で組織されてきた。無限の精霊の宇宙表現と創造者たる息子は、他の宇宙人格の創造において多くの息子と共働する。創造者たる息子は、この結合努力の終了に続いて性をもつ生物の1番目である物質の息子の創造に従事し、一方で宇宙の母なる精霊は、精霊再生で自身の初期の孤独な努力に従事している。こうして、地方宇宙の熾天使軍勢の創造が始まる。[2]
38:1.2 これらの天使の系列は、意志をもつ人間の進化のための計画を立てる時点で組織された。熾天使の創造は、主たる息子の後の等位のものとしてではなく、創造者の息子の初期の創造の助力者として宇宙の母なる精霊により相対的な人格到達から始まる。ネバドンで勤務中の熾天使が、隣接する宇宙により、から、この出来事以前に一時的に出向する。
38:1.3 熾天使は、まだ定期的に創造されている。ネバドン宇宙は、いまだ作成中である。宇宙の母なる精霊は、拡大し、完成しつつある宇宙における創造的活動を決してやめない。
38:2.1 天使は、物質の肉体をもたないが、具体的で個々の存在である。精霊の本質と起源のものである。人間には見えないが、天使は、肉体をもつあなたを変換者、あるいは解釈者の援助なしで知覚する。彼らは、知的に人間の人生の様式を理解し、感覚的ではない人の感情や思いのすべてを共有する。彼らは音楽、芸術、および真のユーモアにおけるあなたの努力を評価し、大いに楽しんでいる。あなたの道徳的葛藤と精霊的困難を完全に認識している。彼らは、人間を愛しており、あなたの理解し愛する努力からは、利益だけが生じることができる。
38:2.2 熾天使は、非常に慈愛深く同情的な存在であるものの、異性情動の被創造物ではない。それらは、大邸宅界の一員になるであろうあなたとほとんど同じであり、そこで「めとったり、とついだりはせず、天国の天使のようになるであろう。」なぜなら全員が、「めとりも、とつぎもしない大邸宅界に達するにふさわしいと判断され、天使と等しいので、もはや死にもしない」のであるから。にもかかわらず、神の娘としての精霊の子らに言及するとともに、神の息子としての父と息子からの直系のそれらの存在について話すことが、性をもつ生物の扱いにおける我々の習わしである。したがって、天使は、性の惑星の女性代名詞で一般的に表される。[3][4]
38:2.3 熾天使は、精霊と字義通りの両段階で機能するように創造されている。それらの奉仕には開放されていないモロンチア、あるいは精霊活動の局面がわずかにある。もっている。天使は、個人的状態においては人間からかけ離れてはいない一方、熾天使は、機能的性能において人間を超える。熾天使は、人間の理解を超える多くの能力をもつ。例えば、あなたは、「自分の頭の他ならぬ毛髪は数えられる」と言われ、また毛髪は本当に数えられるのだが、熾天使はそれを数えたり、数字の最新修正に時間を費やしたりしないということが告げられてきた。天使には、そのようなことを知る固有の、自動の(すなわち、あなたが知覚できる範囲までは自動の)力がある。あなたは、実のところ熾天使を数学の天才と見なすであろう。したがって、人間にとり途方もない課題である数多くの義務は、殊の外やすやすと熾天使により実行されている。[5]
38:2.4 天使は、精霊の身分においてあなたよりも優れているが、あなたの裁判官でも告発者でもない。あなたの欠点が何であろうとも、「天使は、勢いにおいても力においても勝っているにもかかわらず、 あなたを訴えはしない」。天使は、人類を裁かず、個々の人間も、仲間の生物を先入観で判断すべきではない。[6]
38:2.5 あなたは、それらを本当に愛しはするが、それらを崇拝すべきではない。天使は、崇拝の対象ではない。優れた熾天使ロヤラティアは、あなたの予言者が、「天使の足もとにひれ伏し拝もうとした」とき言った。「そのようなことをしてはいけない。私は神を崇拝するこを命じられたあなたやあなたの人種と同じ仲間のしもべである。」[7]
38:2.6 熾天使は、本質と人格贈与関して、生物生命の段階でわずかに人種より優勢である。あなたは、肉体から救われるとき本当に、それらによく似てくるのである。あなたは、大邸宅界では熾天使に感謝し、星座球体ではそれらを楽しみ始めるであろうし、一方、熾天使は、サルヴィントンでは自己の休息と崇拝の場をあなたと共有する。熾天使とのあなたの兄弟愛は、モロンチア全体とその後の精霊上昇中理想的になるであろう。あなたの交友は、見事であろう。
38:3.1 精霊体の非常に多くの系列は、人間には明かされていない地方宇宙の領域全体で機能する。なぜなら、それらは、楽園上昇の進化の計画と決して結びついていないのであるから。この論文における「天使」という言葉は、人間生存の計画実行に対し大きく関心をもつ宇宙の母なる精霊のそれらの熾天使、それに、関係する子孫の名称に意図的に制限されている。進化する人間の楽園上昇に付随するそれらの宇宙活動にいかなる方法によっても関わりのない明らかにはされていない天使である関連する存在体の他の6系列が、地方宇宙で役目を果たしている。これらの6集団の天使の仲間は、決して熾天使とは呼ばれず、奉仕活動をする精霊とも呼ばれない。これらの人格は、ネバドンの行政、そして人の精霊的上昇と完全性到達において進歩的経歴に決して関連しない取り組みである他の業務にひたすら専念している。
38:4.1 サルヴィントン回路の7主要球体中の9番目の集団は、熾天使の世界である。これらの各世界には、6個の従属衛星があり、そこには熾天使養成の全局面に向けられる特別な学校がある。熾天使は、サルヴィントン球のこの集団を構成する49の世界すべてに接近できるものの、専ら7群のうちの最初の1群だけを占有する。残る6群は、ユランチアには明かされていない天使仲間の6系列に占有されている。そのような各集団は、これらの6主要世界中の1世界に本部を維持し、6個の従属衛星での専門活動をする。天使の各系列は、これらの異なる7集団の全世界に自由に接近できる。
38:4.2 これらの本部世界は、ネバドンの壮大な領域内にある。熾天使の地所は、美と巨大さの双方によって特徴付けられる。ここでは各熾天使は、本当の家庭をもち、また「家庭」は2名の住居を意味する。2名一組で生きる。
38:4.3 熾天使は、物質の息子と人種にあるような男女ではないが、正と負である。任務の大部分は、課題達成に2名の天使を要する。熾天使が、回路化されないとき、それぞれが、単独で働くことができる。彼らは、静止しているとき存在体の補充もまた必要としない。彼らは、通常、最初の補充的存在体を持ち続けるが、必ずしもそうではない。そのようなつながりは、主に機能により必要とされる。彼らは、きわめて親密的であり、本当に慈愛深いが、性の感情の特性は、帯びない。
38:4.4 指定された家庭の他に、熾天使には群団、隊、大隊、部隊、および軍団本部がある。彼らは、再会のために千年ごとに集合し、創造の日付けに基づき全員が出席するのである。熾天使が、職務からの欠席を禁じる責任を担っているならば、別の生年月日の熾天使による救援でその補充者と交替する。熾天使のそれぞれの相手は、その結果、少なくとも1回おきの再会の集いに出席する。
38:5.1 熾天使は、委任状のない観察者としてサルヴィントンとその関連世界の学校にて最初の千年を過ごす。第二の千年は、サルヴィントン回路の熾天使の世界で過ごす。中央の職業訓練所では、現在、最初の10万のネバドン熾天使が統括をしており、その主班は、この地方宇宙の出身の、または長子の天使である。ネバドンの熾天使の最初に創造された集団は、アバロンからの1,000名からなる1熾天使軍団により訓練を受けた。続いて、我々の天使は、自身の上級者に教えられた。また、メルキゼデク系は全地方宇宙の天使—熾天使、天使童子とサノビム—の教育と養成において相当部分を担っている。
38:5.2 サルヴィントンの熾天使の世界におけるこの養成期間終了時に、熾天使は、それまでの天使の組織群団と部隊に動員され、星座のどれか1つに割り当てられる。それらは、天使養成の任命前の段階で好調に着手したとはいえ、いまだ奉仕活動をする精霊としては任命されていない。
38:5.3 熾天使は、進化する世界の最も低いところで観察者として役目を果たすことにより奉仕活動をする精霊として始める。この経験後、高度な研究を始めるために、何らかの特定の地方体制における業務により明確に備えるために指定された星座の本部の関連世界に戻る。それらは、この一般的教育に続き、地方体制のいずれか1つの業務へと進められる。我々の熾天使は、何らかのネバドン体制の首都に関連する建築世界において訓練を終了し、時間の奉仕活動をする精霊として任命される。
38:5.4 熾天使は、一旦任命されると任務上ネバドン中の範囲に及ぶ。宇宙におけるそれらの仕事は、領域も制限もないのである。それらは、密接に世界の物質の生物に関連づけられ、精霊世界のこれらの存在と物質の領域の人間との間の接触をとり、常に精霊人格の下級系列に仕えている。
38:6.1 熾天使本部での2,000年目の滞在後、熾天使は12組の群団(12組、24熾天使)の長官の下に編成され、そのような12群団が、指導者に支配される隊(144組、288熾天使)を構成する。指揮官下の12隊は、1大隊(1,728組、つまり3,456熾天使)を構成し、大隊長下の12大隊は、熾天使部隊(20,736組、つまり41,472個人)と等しいが、監督の命令に従う12個部隊は、248,832組か497,664個人を数える軍団を構成する。イエスは、ゲッセマネの庭でその夜そのような集団の天使について暗示して言った。「私は、今でも父に尋ねることができるし、父は、やがて、12以上の天使軍団を私につかわされるであろう。」[8]
38:6.2 天使の12の軍団は、2,985,984 組、つまりは、5,971,968個人からなり、そのような12軍勢(35,831,808組、つまりは、71,663,616個人)は、熾天使軍隊である最大執行組織を構成している。熾天使の軍勢は、大天使により、あるいは調停の立場にある他の人格により指揮され、一方、天使の軍隊は、輝く宵の明星により、またはガブリエルの他の直属中尉により指示を受ける。ガブリエルは、「天の軍隊の最高指揮官」、つまり「軍勢の主なる神」であるネバドンの君主の最高責任者である。[9][10]
38:6.3 熾天使と他のすべての地方宇宙の系列は、サルヴィントンにおいて人格化される無限の精霊の直接指揮下に仕えてはいるもののユランチアにおけるマイケルの贈与以来、主たる息子の支配権を受けるようになった。超宇宙放送は、「マイケルが、ユランチアに肉体で生まれたときでさえ、天使すべてに彼を崇拝させよ」と、ネバドン中に宣言した。天使の全集団が、彼の支配権を受ける。それらは、「強力な天使」と命名されたその集団の一部である。[11][12]
38:7.1 全ての必須の贈与において天使童子とサノビムは、熾天使と同様である。彼らは、同じ起源をもつが、常に同じ目標をもつのではない。素晴らしく知的で、驚異的に有能で、感動的に愛情深く、ほとんど人間的である。天使童子とサノビムは、天使の最下の系列であり、したがって進化世界の人間のより進歩的な型により近い。
38:7.2 天使童子とサノビムは、本質的に関連しており機能上結合している。一方は、正のエネルギー人格であり、他方は、負のエネルギー。右手の偏向者、または正電気を帯びた天使は、天使童子—上級者、または制御する人格—である。左手の偏向者、または負の電気を帯びた天使が、サノビム—存在体の補充員—である。それぞれの型の天使は、単独機能に非常に限りがある。したがって、通常、それらは、対になって役目を果たす。熾天使の管理者から離れて働くとき、彼らは、ますます相互接触に依存し、常に共に機能している。
38:7.3 天使童子とサノビムは、熾天使の奉仕活動者の忠実で効果的な助手であり、熾天使の全7系列にはこれらの下位の補佐が与えられる。天使童子とサノビムは、これらの能力で長らく役目を果たすが、地方宇宙の境界を超える任務では熾天使に随行しない。
38:7.4 天使童子とサノビムは、体制の個々の世界の通常の精霊労働者である。人格に関係しない任務と非常時に際しては、熾天使の一組に成り代わって働くかもしれないが、決して、一時的でさえも、人間の世話をする天使としては機能しない。それは、熾天使の独占的特権である。
38:7.5 惑星に割り当てられるとき、天使童子は、惑星の慣習と言語の学習を含む現地の養成課程に入る。時間の奉仕活動の精霊は、出身の地方宇宙と超宇宙の言語を話し、全員が2言語を操る。それらは、領域の学校での勉強で更なる言語を習得する。天使童子とサノビムは、熾天使とすべての他の精霊体の系列のように、絶え間なく自己改善の努力に専念している。力の制御とエネルギー方向に関わる従属的存在体としてのそのようなものだけが、進行ができないのである。実際の、または、潜在の人格意志を持つすべての被創造物が、新たな達成を求める。
38:7.6 天使童子とサノビムは、生来モロンチア段階の存在に非常に近く、物理の、モロンチアの、かつ精霊の領域で進む境界領域の仕事において最も敏腕であることがわかる。地方宇宙の母なる精霊のこれらの子供は、ハヴォーナ サーヴァタルと調停委員のように「4番目の生物の特徴がある。4番目ごとの天使童子と4番目ごとのサノビムは、実に紛れもなくモロンチア段階の存在に類似していて準物質的である。
38:7.7 これらの天使の4番目の被創造物は、自身の宇宙活動と惑星活動の物質的局面で熾天使にとっての大きな援助である。そのようなモロンチアの天使童子はまた、モロンチア養成世界において必要不可欠である境目の多くの仕事をし、大勢がモロンチア同志の業務に割り当てられる。進化の惑星にとり中間被創造者に当たるものが、モロンチア球体にとっての彼らである。これらのモロンチアの天使童子は、棲息界では中間被創造者とのつながりで頻繁に働いている。天使童子と中間被創造者は、明瞭に別個の存在系列である。彼らは、異なる起源をもつが、本質と機能においてすばらしい類似性を明らかにしている。
38:8.1 前進する業務の数々の方法が、神性聖職者の抱擁によりさらに補強されるかもしれない状況向上へと導く天使童子とサノビムに開かれている。進化の可能性に関わる天使童子とサノビムの大きな3階級がある。優れた
38:8.2 1. 上昇候補。これらの存在体は、元来、熾天使状態の候補である。固有の贈与の点では熾天使と等しくはないが、この系列の天使童子とサノビムは、優秀である。だが、適用と経験の手段で熾天使の完全な身分に至ることは、それらにとり可能である。
38:8.3 2. 中間局面の天使童子。すべての天使童子とサノビムは、上昇の可能性において等しくはなく、天使の創造の本質的に限られた存在体である。より才能のある個人が熾天使の限定された業務を成し遂げるかもしれないが、そのほとんどが、天使童子とサノビムのままでいるであろう。
38:8.4 3. モロンチア 天使童子。天使の系列の「4番目の被創造物」は、常に準物質の特徴を持ち続ける。彼らは、崇高なるものの完成された現実化まで、中間段階の大多数の同胞と共に天使童子とサノビムとして進み続けるであろう。
38:8.5 第2、第3集団は、成長性においてやや限られているが、上昇候補は、天使の宇宙業務の極みに達するかもしれない。これらの天使童子のより経験豊富なものの多くが、熾天使の上級者に見捨てられると目標の熾天使の保護者に結びつけられ、こうして大邸宅世界の教師の身分への前進のための直系に置かれる。人間の被後見人が、モロンチア生命を獲得するとき、目標の保護者は、助手としての天使童子とサノビムを持たない。また進化する熾天使の他の型は、熾天使球と楽園への許可が与えられると、ネバドンの境界を出る際に元の従属物を見捨てなければならない。そのような見捨てられた天使童子とサノビムは、通常は、宇宙の母なる精霊に抱擁され、こうして熾天使の身分到達において大邸宅世界の教師水準に同等のそれに達する。
38:8.6 かつて受諾された天使童子とサノビムが、大邸宅世界の教師として長らく最下から最高の球体までのモロンチア球体で仕えたとき、またサルヴィントンの軍団が募集され過ぎるとき、輝く宵の明星は、時間の生物のこれらの忠実な僕を自分の前に召喚する。人格変換の誓いが、執り行われる。そこで直ちに、7,000人ずつの集団で、これらの進歩した上級の天使童子とサノビムは、宇宙の母なる精霊に再び抱擁される。彼らは、この2番目の抱擁から成熟した熾天使として現れる。熾天使の最大限の、かつ完了した経歴は、今後その楽園の可能性のすべてとともにそのような生まれ変わった天使童子とサノビムに開かれている。そのような天使は、運命の保護者として選任されるかもしれない。そのような天使は、一部の人間にとり目標の保護者として選任されるかもしれないし、もし被後見人が生存を手に入れるならば、次には、熾天使球への前進と熾天使が到達する7回路への、さらには楽園と終局者軍団への前進資格を得る。
38:9.1 中間被創造者には、3種類の分類がある。それらは、神の上昇する息子の部に適切に分類される。それらは、空間の個々の世界で人間に仕える仕事において天使の主人役との親密で有効な提携を理由に、機能上は時間の奉仕活動の精霊とみなされるが、実際には永久公民の系列と同系に分類される。
38:9.2 これらの独特の創造物は、棲息界の大部分に現れ、ユランチアなどのような10進の惑星、あるいは生命実験惑星でいつも見かけられる。中間者には2つの—主要と二次の—型があり、それらは次の方法で現れる。
38:9.3 1. 主要中間者、つまりより精霊的な集団は、惑星王子の変更された人間の部下から一様に得られる存在のいくらか標準化された系列である。主要中間被創造者の数は、常に5万であり、どの惑星も奉仕活動の大集団を享有しないのである。
38:9.4 2. 第二中間者、すなわち、これらの生物のより物質的集団は、およそ5万が、平均であるとはいえ、その数はいろいろな世界で大いに異なる。それらは、惑星の生物的改善者、すなわちアダーム系とハヴァー系から、またはそれらの直系子孫からさまざまに生じている。空間の進化世界におけるこれらの二次中間被創造者の生殖にかかわる少なくとも24の方法がある。ユランチアのこの集団のための起源形態は独特で並はずれていた。
38:9.5 これら集団のいずれも進化上の偶然ではない。両方が、宇宙の建築家の予定された計画における本質的特徴であり、好機に際しての発展世界における登場は、監督する生命運搬者の当初の設計と開発上の計画による。
38:9.6 主要中間者は、知性と精霊に関しては天使の方法でエネルギーを与えられ、知的階級において同一である。心-精霊の7名の補佐は、それらに接触しない。第6と第7だけ、つまり崇拝の精霊と知恵の精霊だけが、二次集団への奉仕活動ができる。
38:9.7 二次中間者は、物理的にはアダームの方法によるエネルギーが与えられ、精霊的には熾天使により回路化され、知的には心のモロンチア変遷の型に恵まれている。それらは、物理的な4つの型に、精霊的には7系列に、それと最後の2名の精霊補佐とモロンチアの心との協働奉仕活動への12段階の知的反応に分割される。これらの多様性は、それぞれの活動と惑星の任務の差異を決定する。
38:9.8 主要中間者は、人間よりも天使に類似している。二次系列は非常に人間に似ている。それぞれが、惑星の多種の任務の実行において非常に貴重な援助を他方に提供する。主要の奉仕活動者は、モロンチアと精霊エネルギー制御者と心の回路者双方との連絡協力を成し遂げることができる。二次集団は、物理的制御者と物質回路の操縦者に限って労働関係を確立できる。しかし、中間者の各系列は、他方との完全な共時性を確立できるので、その結果、いずれかの集団が、物質界の大きな物理エネルギー力から宇宙活力の変遷局面を経由し、天の領域のより高い精霊現実力へと広がるエネルギー全域の現実的活用を達成することができる。
38:9.9 物質世界と精霊世界間の隔たりは、人間、二次中間者、主要中間者、モロンチア天使童子、中間相の天使童子、それに熾天使の連続的つながりにより完全に橋渡しがなされる。これらのさまざまの段階は、個々の人間の個人的経験においては神性の思考調整者の気づかれない、しかも神秘的操作により疑いの余地なく多少なりとも統一され、個人的に意味あるものにされる。
38:9.10 主要中間者は、通常世界において惑星王子のために諜報軍団として、また天の歓待者として役目を持続し、一方、二次奉仕活動者は、惑星の進歩的文明の大目的を促進するアダーム体制との協力を続ける。中間被創造者は、ユランチアで生じたような惑星王子の背信と物質の息子の不履行に際しては、体制君主の被後見者となり、惑星の代理世話係の指示の下に仕える。しかし、これらの存在体は、ユランチアの結合した中間奉仕活動者がするようにサタニアの他の3世界に限って統一された統率力の下における1集団として機能する。
38:9.11 主要の、また二次の中間者双方の惑星のための作業は、宇宙の多数の個々の世界において様々であるが、通常の平均的惑星おけるそれらの活動は、ユランチアといった孤立球体で時間を費やす義務とは大変に異なる。
38:9.12 主要中間者は、惑星王子の到着時から定着した光と生命の時代へと、体制本部世界での惑星展示のために惑星の歴史上の劇的事実を系統立てて描写し、企画する惑星の歴史家である。
38:9.13 中間者は、棲息界に長期間留まるが、信頼に忠実であるならば、創造者たる息子の主権維持における長年の働きに対し、ゆくゆくは間違いなく認められるであろう。それらは、時間と空間世界の物質的人間への忍耐強い奉仕活動に対する報酬を適宜に与えられるであろう。公認の中間被創造者は、遅かれ早かれ上昇する神の息子の階級へと召集されるであろうし、長い惑星滞在期間、油断なく警備し、また実効的に役目を果たした地球の同胞の動物起源をもつまさにその人間と共に正式に楽園上昇の長い冒険へと先導されるであろう。
38:9.14 [ネバドンの熾天使軍勢の長官の要求により行動するメルキゼデクによる提示]