33:0.1 宇宙なる父は、間違いなく広大な創造を統治する一方で、創造者たる息子の人格を通し地方宇宙行政において機能する。父は、別の方法では地方宇宙の行政問題には個人的に機能しない。これらの事柄は、創造者たる息子、地方宇宙の母なる精霊、それに様々の子供に委ねられる。地方宇宙に関わる計画、方針、行政活動においては、行政権はガブリエルに、司法権は星座の父、体制君主、惑星王子に委譲するこの息子により精霊の同僚とともに、立てられ執行される。
33:1.1 我々の創造者たる息子は、宇宙なる父と永遠なる息子に同時起源をもつ611,121番目の無限の同一性の独創的概念からくる人格化である。ネバドンのマイケルは、神性と無限のこの611,121番目の宇宙概念を人格化する「一人息子」である。マイケルの本部は、サルヴィントンの光の三重大邸宅にある。この居住施設は、マイケルが、知的な生物存在の全三相:精霊、モロンチア、物質の三相の生活経験をしたことからそのように定められている。マイケルは、ユランチアにおける7番目の、また最終的贈与に関連づけられる名前ゆえに時としてキリスト・マイケルとして言及される。[1]
33:1.2 創造者たる息子は、永遠なる息子、すなわち宇宙なる父と無限の精霊の実存的楽園の仲間ではない。ネバドンのマイケルは、楽園の三位一体の成員ではない。とは言うものの、我々の主たる息子は、永遠なる息子自身が、実際にサルヴィントンで提示し、ネバドンで機能している神性の属性と力のすべてを自分の領域で所有している。動詞の形永遠なる息子を人格化するばかりではなく、この地方宇宙に、またその中において宇宙なる父の人格臨場を完全に表し実際に具体化するので、マイケルには付加的力と権威さえある。マイケルは、父-息子の代理さえする。これらの関係は、創造者たる息子を進化する宇宙の直接行政の能力と未熟な被創造体との人格接触の能力をもつ神性の全存在体の中で最も強力で、万能の、そして、影響力のあるものにする。
33:1.3 創造者たる息子は、楽園の永遠なる息子が、もし自らサルヴィントンに居合わせたならば発揮するであろう精霊的に引き付ける同じ力を、またそれ以上の力を、精霊の引力を地方宇宙の本部から発揮している。この宇宙なる息子はネバドン宇宙への宇宙なる父の人格化である。創造者たる息子は、楽園の父-息子の精霊の力のための人格集中所である。創造者たる息子は、七重の神に属する時間-空間の強力な属性の最終的な力-人格の焦点化である。
33:1.4 創造者たる息子は、宇宙なる父の代理者の人格化であり、永遠なる息子の神性調和であり、無限の精霊の創造的な仲間である。君主たる息子は、我々の宇宙とそのすべての棲息界にとり、つまりすべての実用的な意図と目的にとり神である。君主たる息子は、発達する人間が英明に理解できる楽園の神格のすべてを人格化する。この息子とその精霊の仲間は、あなたの創造者の両親である。あなたにとりマイケル、創造者たる息子は、最高の人格である。あなたにとり永遠なる息子—無限の神格の人格は、超崇高である。[2][3]
33:1.5 我々には、もし宇宙なる父と永遠なる息子の両者が、サルヴィントンに居合わせネバドンの宇宙行政に従事していたならば、そうであるのとまさに同程度に強力かつ効率的である情け深い支配者と神性の親を創造者たる息子がいる。
33:2.1 創造者たる息子についての観察は、何らかの特徴はより父に類似し、または息子に類似しており、一方他のものはそれぞれ両方の無限の両親の混合であることを明らかにする。創造者たる息子は、とても明確に永遠なる息子により類似する特色と属性を表している。
33:2.2 マイケルは、この地方宇宙の組織化を選び、現在、ここに君臨している。その人格的な力は、楽園に中心化する実在前の重力回路により、また人格の消滅に関する全最終的行政裁決の超宇宙政府の日の老いたるもの側への留保により制限される。人格は父の唯一の贈与ではあるが、創造者たる息子は、永遠なる息子の承認を得て、創造物の新意匠を開始し、精霊の仲間の労働協力を経て、エネルギー-物質の新変化を試みるかもしれない。
33:2.3 マイケルは、ネバドンの地方宇宙への、またその中での楽園の父-息子の人格化である。したがって、創造の母なる精霊が、つまり無限の精霊の地方宇宙の代表者が、ユランチアでのキリスト・マイケルの最終贈与からの帰還の際に属し、主たる息子は、これにより「天と地のすべての力 」に対する司法権を取得した。[4]
33:2.4 地方宇宙の創造者たる息子への神性聖職者の従属は、これらの主たる息子を有限的に父、息子、精霊の神格の顕現可能の人格の宝庫にし、一方、マイケルの創造物贈与の経験が、崇高なるものの経験的神性を描写する。宇宙の他のいかなる存在も、このように、有限の現在の経験の可能性を自らが使い果たすことはないし、宇宙の他のいかなる存在も単独主権のためのそのような資格をもたない。
33:2.5 マイケルの本部は、サルヴィントン、すなわちネバドンの首都に正式に位置しており、マイケルは、星座、体系本部、それに個々の惑星さえも訪問して時間の多くを過ごす。定期的に楽園への、また老いたるものと共に助言を与えるユヴァーサへは頻繁に旅をする。サルヴィントンから遠国いるときは、ガブリエルが、交代し、ガブリエルは、その際ネバドン宇宙の摂政として機能する
33:3.1 無限の精霊は、全時空間に全体的に浸透しつつ、創造者たる息子との創造的協力方法により人格の完全な特質を取得する特殊な焦点化として各地方宇宙の本部から機能する。地方宇宙に関しては、創造者たる息子の行政権限は、最高である。無限の精霊は、神性聖職者として完全に協力はするものの全く同等である。
33:3.2 サルヴィントンの宇宙の母なる精霊は、すなわち、ネバドンの統制と行政におけるマイケルの提携者は、崇高な精霊の第6集団に属し、その611,121番目である。楽園任務からの解放に際しマイケルへの同伴を志願し、以来ずっと、マイケルの宇宙創造と統治において共に機能してきた。
33:3.3 主たる創造者たる息子は、自身の宇宙の個人的主権者であるが、その行政の全細部にわたり、宇宙なる精霊は、息子との共同管理者である。精霊は、主権者として支配者として息子をつねに認めているが、息子は、つねに領域の全業務において精霊の調和的位置と権威の平等を与える。愛と生命贈与の自分の仕事の全てにおいて創造者たる息子は、つねに賢明で絶えず忠実な宇宙なる精霊により、加えて天使の人格の様々な全随員により、いつも、その上、完全に支持され、また有能な助力を受けてきた。そのような神性聖職者は、実は精霊と精霊の人格の母であり、耐えず臨場し、創造者たる息子のすべてに賢明な助言者であり、楽園の無限の精霊の忠実で本物の顕現である。
33:3.4 息子は、自分の地方宇宙において父として機能する。精霊は、必滅の創造物が理解するであろうように、常に息子を補助し、いつまでも宇宙行政に不可欠の母の役割を演じる。息子とその同伴の息子は、反乱に直面の際、救出者として機能することができる。精霊は、決して反逆への異義を唱えたり割拠の引き受けはできないが、悪で汚れたり罪が主流となる世界において政府を安定させ権威を是認する努力での経験を要求されるかもしれない万事において息子を常に支えるのである。息子のみが、その共同創造作業を回復できるのだが、どの息子も、神性聖職者の絶え間ない協力と彼女の精霊助力者の、つまりそれほどまでに忠実に勇敢に人間の福祉と神性の両親の栄光を求めて闘う神の娘達の巨大集団の会合なくしては最終的成功の期待はできない。
33:3.5 創造者たる息子の7番目の、そして最終的創造物贈与の完了時、神性聖職者にとっての断続的な孤立の不安が終わり、息子の宇宙助力者は、永遠に確実さと支配の点で定着するようになる。宇宙なる精霊が、軍勢を召集する前に、息子への従属の公的、かつ宇宙規模の承認を最初にしたのは、主たる息子としての創造者たる息子の即位、記念祭の真っ最中である。この出来事は、ユランチア贈与後のサルヴィントンへのマイケルの帰還時にネバドンであった。極めて重要なこの出来事以前には、宇宙なる精霊は、決して宇宙なる息子への従属を承認したことはなく、また精霊による権力と権威のこの自発的放棄後まで、「天においても地においても一切の権威をその手に委ねられた」とは息子について正直に宣言できなかった。[5]
33:3.6 ネバドンのマイケルは、創造の母なる精霊による従属のこの誓約後、宇宙の自身の領域の精霊共同支配者を構成し、すべての創造物が、息子にしなければならなかったように精霊への忠誠をも要求し、精霊の仲間への自身の永遠の依存を堂々と承認した。そこで、最終的な「対等性の宣言」をし、旅立った。マイケルは、この地方宇宙の主権者であったが資性、息子は、人格の資性と神格の特徴の属性のすべてにおける自身と精霊との対等性の事実を世界に発表した。これは、空間世界の下級の生物ですらの家族組織と政府のための並み外れた原型となる。これこそが、じつに自発的結婚の家族と人間の慣例の高い理想である。
33:3.7 父と母が、息子と娘の家族を見守り尽くすのとほぼ同様に、息子と精霊は、いま宇宙を統括している。宇宙なる精霊を創造者たる息子の創造の仲間と呼んだり、領域の創造物を彼らの息子と娘と見なすことは、全く不適切であるというわけではない—巨大で素晴らしい家族にもかかわらず、明かされていない責任と終わりのない世話の1つ。
33:3.8 息子は、宇宙の子らの一部の創造を始め、一方、精霊は、同じこの母なる精霊の指示と指導下で活動し奉仕する数多くの精霊人格体制を存在にいたらしめる責任を担う。宇宙人格の他の創造においては、息子と精霊の双方がともに機能し、いかなる創造的行為においても、一方は、もう一方の助言と承認なしでは何もしない。
33:4.1 輝く明星は、創造者たる息子と無限の精霊の地方宇宙の顕現により着想された自己同一性の最初の概念の人格化であり、人格の最初の理想の人格化である。創造関係の絆における創造者たる息子と母なる精霊の結合前の地方宇宙の初期に戻り、多才な息子と娘のいる家族の創始前へと戻り、これらの2神のこの初期の、しかも自由なつながりの最初の活動が、息子と精霊の最高位の精霊人格の創造、輝く明星をもたらす。
33:4.2 唯一英知と威厳のそのような存在が、各地方宇宙において実を結ぶ。宇宙なる父と永遠なる息子は、自分たちと等しい神性に、をもつ無制限の数の息子を創造することができ、事実そうする。しかし、無限の精霊の娘と一体のそのような息子は、自分たちに似た、しかも結合された双方の特質を自由に取り入れてはいるものの両者の創造的特権はもたない輝く明星を各宇宙に一名しか創造できない。神の属性はかなり制限されているとはいえ、サルヴィントンのガブリエルは、神性特質においては宇宙の息子に似ている。
33:4.3 前例のない多能さと想像を絶する明敏さの存在である新宇宙の両親のこの長子は、いずれの祖先にも明らかには見られない多くの素晴らしい特性を持つ特異な人格である。この崇高な人格は、精霊の創作への想像力と結合した息子の神性意志を抱擁する。輝く明星の考えと行為は、創造者たる息子と創造の精霊の両者を常に十分に表現するであろう。そのような存在は、精霊の熾天使の軍勢と意志をもつ物質的進化的創造物の双方の幅広い理解、そして同情的な接触もできる。
33:4.4 輝く明星は創造者ではないが、創造者たる息子の個人の行政代表をする素晴らしい行政者である。創造と生命の分与は別として、息子と精霊は、ガブリエルの臨場なしには重要な宇宙の手順を決して協議しない。
33:4.5 サルヴィントンのガブリエルは、ネバドン宇宙の主要な執行者であり、その行政に関係する全行政要求の決定者である。この宇宙の執行者は、その仕事のために完全な授与で創造されたが、我々の局部的創造の成長と発展に沿って経験を重ねた。
33:4.6 ガブリエルは、地方宇宙の無人格の問題に関連する超宇宙の使命、委任統治のための最高執行責任者である。日の老いたるものの判決が下された集団裁決と天啓後の復活に関するほとんどの問題は、ガブリエルとその配下に実行が委任される。それ故、ガブリエルは、超宇宙支配者達と地方宇宙支配者達双方の統合最高責任者である。ガブリエルには、命令により特別な仕事のために編成され、進化する人間には明かされていない行政補佐官の有能な軍団がある。ガブリエルは、これらの補佐官に加えネバドンで機能する天の存在体の体制のありとあらゆるものを採用できるし、「天界の軍勢」—天の軍勢—の最高司令官でもある。[6]
33:4.7 ガブリエルとその配下は、教師ではない。それらは行政者である。それらは、マイケルが創造物贈与での肉体授与時を除いては、その定期の仕事から決して離れるということはなかった。ガブリエルは、そのような贈与の間、肉体を与えられた息子の意志にずっと付き添っており、日々の和合のものの協力を得て、後の贈与の期間宇宙問題の実際の指導者となった。ガブリエルは、マイケルの人間の贈与以来ユランチアの歴史と発展と密接に関係してきた。
33:4.8 人間は、贈与世界での、また一般復活の点呼と特別復活の点呼での出会いは別として、地方宇宙での上昇の間、地方宇宙の創造の行政業務に就任させられるまでガブリエルにめったに遭遇しない。あなたは、いかなる体制、あるいは階級の行政者であろうとも、ガブリエルの指揮下に入るであろう。
33:5.1 三位一体起源の人格の行政は、超宇宙の政府と共に終わる。地方宇宙は、二重の監督、つまり父母概念の始まりによって特徴付けられる。宇宙なる父は、創造者たる息子である。宇宙なる母は、神性聖職者、つまり地方宇宙の創造の精霊である。あらゆる地方宇宙が、しかしながら、 中央宇宙と楽園からの一定の人格の臨場の恩恵に浴している。ネバドンのこの楽園集団の首脳には、楽園三位一体の大使がいる。サルヴィントンのイマヌエル—ネバドンの地方宇宙に配属された日々の和合のもの。また、ある意味でこの高位の三位一体の息子は、創造者たる息子の宮廷への宇宙なる父の個人的代理人である。したがって、その名は、イマヌエル。
33:5.2 サルヴィントンのイマヌエル、三位一体の崇高なる人格の第6体系61万1,121号は、全生物の崇拝と敬愛を拒否するほどまでに崇高な威厳と見事な謙遜の存在体である。イマヌエルは、弟マイケルへの従属をかつて承認したことがないネバドンにおける唯一の人格である特色をもつ。君主たる息子に対する助言者として機能するが、要求に応じての助言を与えるに過ぎない。創造者たる息子の不在に際しては、宇宙のいかなる高等協議会を取り仕切るかもしれないが、要望に応じる以外には宇宙の執行業務への参加はしないであろう。
33:5.3 ネバドンへの楽園のこの大使は、地方宇宙政府の司法権の対象にはない。この大使は、関係する同胞、すなわち星座本部で役目を果たす日々の忠実なるものの指揮の場合をは除いては、発展する地方宇宙の執行業務における正式の司法権もまた行使しない。
33:5.4 日々の忠実なるものは、日々の和合のものと同様求められない限りは決して星座の支配者への助言の申し出、もしくは援助提供をしない。星座へのこれらの楽園大使は、地方宇宙の顧問役で機能する三位一体の定置の息子の最後の個人的臨場を表す。星座は、地方体制よりも密接に超宇宙行政に関係づけられ、専ら地方宇宙出身の人格により管理される。
33:6.1 ガブリエルは、ネバドンの最高責任者であり実際の管理者である。マイケルのサルヴィントン不在は、宇宙業務の秩序正しい処理を決して妨げるものではない。楽園におけるオーヴォントンの主たる息子の再合同の任務で最近起きたように、ガブリエルは、マイケル不在中の宇宙の摂政である。ガブリエルは、こうした時にいつも重大問題のすべてに関しサルヴィントンのイマヌエルの助言を求める。
33:6.2 父メルキゼデクは、ガブリエルの最初の補佐である。輝く明星がサルヴィントンを不在にするとき、その職責は、このメルキゼデクの第一の息子が担う。
33:6.3 宇宙の様々な副次的行政には、割り当てられたある種の特別の責任範囲がある。一般に、体制政府は、その惑星の福利に従事するものの、特に生き物の肉体状態に、すなわち生物問題に関心がある。言い替えると、星座の支配者は、異なる惑星と体制に広く行き渡る社会的、政治的状態への特別な注意を向ける。星座の政府は、主に統一と安定化に影響を及ぼす。宇宙支配者は、それより上では領域の精霊の状態により専念している。
33:6.4 大使は、司法の法令によって任命され他の宇宙に宇宙を代表する。領事は、互いへの、また宇宙本部への星座の代表である。それらは、政令によって任命され、地方宇宙の境界内に限って機能する。観察者は、体制君主の執行令により他の体制と星座の首都にその体制の代表を委託され、それらもまた、地方宇宙の境界内に限って機能する。
33:6.5 放送は、サルヴィントンから星座本部、体制本部、個々の惑星に同時に流される。天の高度の存在体の体系は、宇宙に点在する仲間との意思の疏通のためのこの設備を利用できる。宇宙放送は、それぞれの精霊状態にかかわらず全棲息界に及ぶ。精霊隔離下にあるそれらの世界だけが、惑星の相互通信を拒否される。
33:6.6 星座放送は、星座の父の首長により星座本部から定期的に流される。
33:6.7 時間は、サルヴィントンの存在体の特別集団によって数えられ、計算され、修正される。ネバドンの標準日は、ユランチア時間の18日間と2分半に等しい。ネバドンの年は、ユヴァーサ回路と関連する宇宙運動時間部分から成り、宇宙標準時間の100日間、ユランチア時間のおよそ5年に等しい。
33:6.8 サルヴィントンから放送されるネバドン時間は、この地方宇宙の全星座と体制のための基準である。各星座は、ネバドン時間によりその業務を行うが、体制は、個々の惑星がするように自身の年表を保持する。
33:6.9 ジェルーセムで計算されるサタニアにおける一日は、ユランチア時間の3日間にほんの少し(1時間4分15秒)足りない。これらの時間は、一般的にはサルヴィントン、あるいは宇宙時間、そしてサタニア、あるいは体制時間として知られている。標準時は、宇宙時間である。
33:7.1 主たる息子、マイケルは、ただ3つの事柄:創造、維持、奉仕活動に最高に関心がある。宇宙司法の作業には個人的には参加しない。創造者は、自らの創造物を決して裁かない。それは、高等の訓練と実際の生物経験をもつ創造物の唯一の機能である。
33:7.2 ネバドンの全司法機構は、ガブリエルの監督下にある。サルヴィントンにある最高裁判所は、宇宙の一般的問題と体制の裁決機関から来る上訴事例とに従事する。これらの宇宙立法府には70の裁判所があり、しかも7分割にされ、それぞれに10部門で機能する。裁決の全ての問題においては完全である祖先の1名の裁判官と上昇経験の1名の行政判事から成る複合裁判官が主宰する。
33:7.3 司法権の点では、地方宇宙法廷は、次の事柄が制限される。
33:7.4 1. 地方宇宙行政は、創造、発展、維持、奉仕活動に関係する。宇宙裁決機関は、したがって永遠の生死の問題にかかわる事例を決定する権利は拒否される。ユランチアで享受するような自然死には関係ないが、もし存在し続ける、つまり生命不変の権利の裁決問題になるならば、オーヴォントンの裁決機関に送検され、個人に対して決定されるならば、絶滅の全文は、機関を通じて、超政府の支配者の命令にそって実行される。順番も!
33:7.5 2. 息子としての地位と権威を危険にさらす神の地方宇宙の息子の中の誰かの不履行、または背信は、決して息子の裁決機関では裁かれない。そのような考え違いは、即刻超宇宙法廷へ移されるであろう。
33:7.6 3. 精霊的孤立の後にくる地方創造における精霊の完全な親交状態への地方宇宙のいかなる構成部分—例えば地方体制といったような—への再承認の問題は、超宇宙の高等議会による同意を受けなければならない。
33:7.7 サルヴィントンの法廷は、他の全ての問題においては最終的であり最高である。その決定と判決からは、上告も逃げ道もない。
33:7.8 しかしながら、ユランチアで人間の論争が時として不公平に裁かれていると思われるかもしれないが、宇宙において正義と神の公平さは勝利するのである。あなたは、とても秩序ある宇宙に住んでおり、遅かれ早かれ、公正に、慈悲深くさえ扱われることを頼みとすることができる。
33:8.1 ネバドンの本部サルヴィントンには、真の立法府はない。宇宙本部世界は、主に裁決に関係がある。地方宇宙の立法議会は、100の星座の本部に設置されている。体制は、主に地方創造の執行と行政の仕事に関係がある。体制君主とその仲間は、星座支配者の立法命令を実施し、宇宙の高等裁判所の司法の法令を執行する。
33:8.2 真の律法が宇宙本部で制定されていない一方で、サルヴィントンでは、さまざまな状況報告と研究議会が、それぞれの範囲と目的を踏まえていろいろに構成され、機能している。幾つかは、永久的であり、他のものは、それぞれの目的達成時に解体する。
33:8.3 地方宇宙の最高協議会は、各体制からの3名と各星座からの7名で構成される。孤立する体制にはこの議会における代表はいないが、そのすべての審議に出席し、研究する観察者を送ることが許されている。
33:8.4 100の最高制裁協議会もまたサルヴィントンに置かれている。この協議会の議長は、ガブリエルの直接機能する内閣を構成する。
33:8.5 宇宙の高等諮問機関の全調査結果は、サルヴィントン司法機関か星座の立法議会のいずれかに送検される。これらの高等協議会は、自分達の推薦を実施する権威も力も持たない。それらの忠告が、宇宙の基本法則に基づくならば、ネバドンの法廷は、そこで執行裁定を公布するであろう。しかし、推薦が、地方あるいは非常時の状況と関係があるならば、審議制定のために星座の立法議会へと、また執行のために体制当局へと下方へ伝えられなければならない。これらの高等協議会は、実際には宇宙の超立法府であるが、制定の権威なしに、しかも執行力なしに機能する。
33:8.6 我々は、「法廷」と「議会」に置き換えて宇宙行政のことを話すとはいえ、これらの精霊の相互作用は、ユランチアのより原始的で物質的な活動に相当する名前を示すものとは非常に異なるということが理解されるべきである。
33:8.7 〔ネバドンの大天使の長官による提示〕