34:0.1 創造者たる息子が、宇宙なる父と永遠なる息子により人格化され、次には無限の精霊が、この創造者たる息子に空間の領域へ同伴し、そこで、まずは物理的組織、続いて新たに企画された宇宙の創造と被創造生物への奉仕活動における自分の相方として新しく特異な自身の再提示を個別化する。
34:0.2 創造の精霊は、物理的現実と精神的現実の双方に反応する。創造者たる息子もそうする。こうして両者は、時間と空間の地方宇宙行政において対等であり結合している。
34:0.3 これらの娘の精霊は、無限の精霊の本質からなるが、物理的創造と精霊の奉仕活動において同時に機能することはできない。宇宙なる精霊は、物理的創造において物理的現実の具体化を開始するが、宇宙の息子は、型を提供する。息子は、力の設計において作動するが、精霊はこ、れらのエネルギー創造を物理的実体に変える。無限の精霊のこの初期の宇宙臨場を人格として描くことは、やや困難ではあるが、とは言うものの創造者たる息子にとり精霊共同者は、個人的であり異なる個人としていつも機能してきた。
34:1.1 次は新たに組織された宇宙に生命が放たれるというマイケルの息子の声明文が、星と惑星群の物理的組織の完了と超宇宙の力の中心部によるエネルギー回路の設置後に、すなわち地方宇宙の創造の集中化による操作とその指揮下にある無限の精霊の媒介による創造におけるこの準備段階のその後に公布される。この意志表明の宣言に対する楽園の認識と同時に、楽園の三位一体の承認反応が、この新創造が組織する超宇宙の、にいる、主たる精霊の神格の精霊の輝きの中への消失の後に生じる。他の主たる精霊が、楽園の神格のこの中央拠点に近づきつつある間、続いて神格に抱擁される主たる精霊が、その仲間の認識に浮上するとき、その仲間に認識され始めると、「第一の爆発」として知られていることが、起こる。これは途方もない精霊的閃光、すなわち関係する超宇宙部の遠くまで明確に認識できる現象である。同時に、ほとんどが理解されていない三位一体のこの顕現とともに、創造的精霊の臨場の本質と関係する地方宇宙において無限の精霊の力に著しい変化が起こる。これらの楽園の現象に対応し、すぐに無限の精霊の新しい個人的再提示が、創造者たる息子のまさしくその臨場で人格化する。これが、神性聖職者である。創造者たる息子の個別化された創造の精霊の助力者は、創造者たる息子の個人的、かつ創造的な仲間、すなわち地方宇宙の母なる精霊となったのである。
34:1.2 全世界とその地方宇宙の存在体を瀰漫するように運命づけられる精神力と精霊の影響の確立された流れと定められた回路が、連帯創造者のこの新しい個人的隔離から、またそれを通じて進行する。この新たで個人的臨場は、実際には息子の物理的な宇宙組織の初期の仕事における息子の前存在の、またそれほど個人的ではない仲間の変容にすぎない。
34:1.3 これが、わずかな言葉での巨大な劇に関するものであるが、それは、これらの重大な、瞬時に起こり、計り知れなく、不可解である。方法と手順の秘密は、楽園三位一体の胸中にある。我々は、その中のただ1つのものだけを確信する。純粋に物理的創造、あるいは組織化の期間中、地方宇宙の中の精霊臨場は楽園の無限の精霊の精霊とは不完全に区別された。ところが、無限の精霊の地方宇宙の顕現は、無限神の秘密の抱擁からの監督中の主たる精霊の再現後に、また精霊のエネルギーの閃光に続き、精霊との変化するつながりにあるその主たる精霊の個人的類似へと突然に、しかも完全に変わるのである。その結果、地方宇宙の母なる精霊は、星雲司法権の超宇宙の主たる精霊のものによって染められる個人的特質を帯びる。
34:1.4 地方宇宙の創造の母なる精霊である無限の精霊のこの人格化の臨場は、サタニアでは神性聖職者として知られている。神格のこの顕現は、すべての実用的意図と精霊的目的にとり神の個体、すなわち精霊の人格である。また、彼女は、創造者たる息子にそのように認識され、見なされる。精霊が、それ以降創造者たる息子に完全に従属的になれるのは、この息子について「天国と地球上のすべての力が彼に任せられた」と偽りなく言われた我々の地方宇宙における第三根源と中枢この局部化と人格化を経てである。[1]
34:2.1 神性聖職者は、生命創造時に著しい人格変化を受けた後、人として機能し、じつに個人的方法において両者の局部創造の幅広い問題に関する計画と行政において創造者たる息子と協力する。無限の精霊のこの表現でさえ、多くの宇宙の型の存在体にとり、マイケルの最後の贈与に先行する時代には完全に個人的である風には見えないかもしれない。しかし、創造の母なる精霊は、主たる息子の最高権威への創造者たる息子の昇進に続き、人格的本質がそれほどまでに増大するようになるが故に接触するすべての個人に人格的に認められるのである。
34:2.2 宇宙なる精霊は、創造者たる息子との最初のつながり以来、反重力の完全な寄付を包括する無限の精霊の物理的管理のすべての特性を有する。宇宙なる精霊は、人格的地位の到達に際し、地方宇宙にもし直接に臨場しているならば揮うであろう最大限の、完全な心の重力の支配を発揮する。
34:2.3 神性聖職者は、各地方宇宙において楽園の主たる7精霊の1つに具体化される無限の精霊の本質と固有の特性に基づき機能する。すべての宇宙の精霊の特性には基本的一様性があるが、主たる7精霊の1つのそれぞれの起源で決定される機能の多様性もある。この起源の差異は、異なる超宇宙において地方宇宙の母なる精霊の機能におけるさまざまの技法を説明する。しかし、これらの精霊は、不可欠の精霊の全属性において超宇宙の分化の如何にかかわらず同じであり、対等に精霊的であり、完全に神性である。
34:2.4 創造の精霊は、世界の創造物の形成において創造者たる息子と共同責任を負い、これらの創造を支え維持する息子の全努力を見捨てない。生命は、創造の精霊の作用を通じて務めを果たし維持される。「あなたが自分の精霊を送られると、彼らは作られます。あなたは地の面を新しくされます。」[2]
34:2.5 創造の母なる精霊は、知的生物の宇宙の創造に関して、まずは宇宙の完全領域の球体において輝く明星の形成に関して息子との協力のもと機能する。次に精霊の子孫は、ちょうど息子がメルキゼデク系から領域の人間と実際に接触する物質の息子へと下方へと等級をつける、傾斜をつけるように、惑星の創造された生物の系列に徐々に近づく。生命運搬者の息子は、必滅の被創造物の後の発展において領域の存在する組織化された物質から作られた物理的肉体を与え、一方、宇宙なる精霊は、「命の息、生きがい」を寄与する。[3][4]
34:2.6 壮大な宇宙の7区分目は、開発面において遅々としているかもしれないが、我々の問題を扱う思いやりのある学生は、来る時代の並外れて均衡のとれた創造の発展を楽しみにしている。永遠の神格3者すべての特徴と性格の均衡のとれた結合と完全な協力を具体化している精霊の知的存在体であるこの超宇宙の主人役を務める精霊は、主たる精霊の長であることから、我々は、オーヴォントンのこの高度の対称を予測する。我々は、他の領域との比較において遅れており逆行してはいるが、我々にはいずれ永遠の時代に超絶の発展と先例のない達成が、待ち受けている。
34:3.1 永遠なる息子も無限の精霊のいずれも、時間あるいは空間に制限されてはいないが、その子孫のほとんどには制限されている。
34:3.2 無限の精霊は、全空間に浸透しており、しかも永遠の軌道に宿っている。無限の精霊の人格は、それでも時間の子供との個人的接触において、空間に関してはそれほどではないが、時間的要素に関してはしばしば考慮しなければならない。心の多くの活動は、空間を無視するが、さまざまの宇宙現実段階の調整作用において時間のずれを被る。単独使者には、時間は、ある場所から別の場所への移動に実際に必要とされることを除いては、空間とはほとんど無関係であり、またあなたには未知の同様の実体がある。
34:3.3 創造の精霊の個人的特権は、空間については完全に、全体的に束縛はされないが、時間についてはそうではない。そのような宇宙なる精霊の専門化された人格的臨場は、星座本部もしくは体制本部のいずれにもない。宇宙なる精霊は、自身の地方宇宙全体に等しく、かつ広く存在しており、したがって他のいかなる世界でもそうであるように、事実上、人格的に1つの世界に臨場しているのである。
34:3.4 創造の精霊には宇宙奉仕において時間の要素の点のみが、常に制限されている。創造者たる息子は、即座に自身の宇宙全域で行動する。だが、創造の精霊は、意識的に計画的に宇宙の息子の個人的特権を利用する場合を除き、宇宙の心の奉仕活動において時間について考慮する。また、創造の精霊は、純粋な精霊機能において宇宙反射の神秘的機能との協働に限らず、時間とは無関係に行動する。
34:3.5 永遠なる息子の精霊-重力回路は、時間と空間の両方に関係なく作動しているが、創造者たる息子の全機能は、空間制限を免除されているわけではない。進化する世界の取り引き、相互作用が除外されるならば、これらのマイケルの息子は、比較的時間に関係なく作用できるように思える。創造者たる息子は、時間には妨げられないが、空間には制約される。同時に、直接に2個所にいることはできない。ネバドンのマイケルは、自身の宇宙内で永遠に行動し、超宇宙でも実際に反射的にそうする。ネバドンのマイケルは、直接に永遠なる息子と永遠に通信する。
34:3.6 神性聖職者は、創造者たる息子が空間に関わる固有の制限に打ち勝ち埋め合わせができるようにする理解ある助力者である。というのも、行政統一で機能する時、この両者は実質上、地方創造の境界内においては時間と空間と無関係であるが故に。したがって、創造者たる息子と創造の精霊は、地方宇宙全体で実際に観測されているように、常に他方の時間と空間からの解放を利用可能な状態にあるので、通常、時間と空間の双方に関係なく機能している。
34:3.7 絶対存在体のみが、絶対的意味合いから時間と空間に関係していない。永遠なる息子と無限の精霊の双方の配下の大多数が、時間と空間に制約されている。
34:3.8 創造の精霊が、「空間意識をする」ようになると、彼女は、条件づけられている他のすべての空間への対比において制限のない空間の領域である囲まれた「空間領域」を我ものとして認識する準備をしている。誰でも意識の領域内においてのみ自由に選択し行動できる。
34:4.1 ネバドンの地方宇宙には明確な3個の精霊回路がある。
34:4.2 1. 創造者たる息子の贈与の精霊、すなわち、慰安者、真実の精霊[5]
34:4.3 2. 聖霊、神性聖職者の精霊回路[6]
34:4.4 3. 7つ、名の補助の心-精霊の多少なりとも統一された活動、しかし、さまざまの機能を含む知力-奉仕活動の回路
34:4.5 創造者の息子には、楽園の主たる7精霊のそれに類似する多くの方法で宇宙臨場の精霊が授けられている。これこそが、そのような球体への精霊の肩書きを受領した後に贈与の息子によって世界に注がれる真実の精霊である。この授けられた慰安者は、地方宇宙における真実の人格化であるあの方に向かうすべての真実探求者を常に引きつける精霊の力である。この精霊は、創造者たる息子の固有の授与であり、この授与はちょうど壮大な宇宙の主回路が楽園の神格の人格臨場に由来するように、創造者たる息子の神性からくるのである。[7]
34:4.6 創造者の息子は、往来するかもしれない。その人格的臨場は、地方宇宙に、あるいは他の場所であるかもしれない。しかし真実の精霊は、邪魔されずに機能する。なぜなら、この神性臨場は、創造者たる息子の人格に由来する傍ら、機能上は、神性聖職者の人格の中心に置かれているが故に。
34:4.7 しかしながら、地方宇宙の母なる精霊は、決して地方宇宙本部の世界を去ることはない。創造者たる息子の精霊は、息子の人格臨場に頼ることなく機能する可能性をもち、そうするかもしれないが、彼女の人格精霊との関係においてはそうではない。神性聖職者の聖霊は、彼女の人格臨場がサルヴィントンから取り除かれるならば機能しなくなるであろう。彼女の精霊臨場は、宇宙本部世界で決められるようであり、また創造者たる息子の精霊が、息子の所在の如何にかかわらず機能することを可能にするのが、まさしくこの事実なのである。地方宇宙の母なる精霊は、自身の人格的影響、すなわち聖霊と同様に真実の精霊の宇宙焦点、中心として活動する。
34:4.8 創造者の父-息子と創造の母なる精霊の両者は、地方宇宙の子らの心の贈与にさまざまに貢献する。しかし創造の精霊は、自身が個人的特権を与えられるまでは心を贈与しない。
34:4.9 地方宇宙の超進化的人格の体系には超宇宙の心の型の地方宇宙が、に与えられる。進化する生命の人間と人間以下の系列は、精霊の副官の心の奉仕活動の型が与えられる。
34:4.10 心-精霊の補佐7名は、地方宇宙の神性聖職者の創造である。これらの心-精霊は、特徴は似ているが力の上での統一はなく、決して母なる創造者とは人格が別とは見なされないものの、皆一様に宇宙なる精霊の本質を帯びている。7名の補佐には次の名前が与えられてきた。知恵の精霊、崇拝の精霊、助言の精霊、知識の精霊、勇気の精霊、理解の精霊、洞察の精霊—迅速な知覚について。[8]
34:4.11 これらは、予言者が象徴のまぼろしを見た「王座の前で燃えている灯火のような」「神の7精霊」である。だが予言者は、心-精霊の補佐7名の周りにこれらの24名の歩哨の席を見なかった。この記録には、1つは宇宙本部、他方は体制の首都に関する2つの提示の混乱がみられる。年長者24名の席は、棲息世界のあなたの地方体制本部であるジェルーセムにある。[9][10]
34:4.12 しかし、ヨハネが書いたのはサルヴィントンについてであった。「そして、王座から稲妻、雷、諸々の声が発していた」—地方体制への宇宙放送。ヨハネは、地方宇宙の方向制御の生物、本部世界の生ける方位磁石をも心に描いていた。ネバドンにおけるこの方向制御は、宇宙の流れで作用しており、最初の機能する心-精霊、すなわち洞察の補佐であり「迅速な理解」の精霊により巧みに補助をうけるサルヴィントンの4管理生物によって維持されている。しかし、この4生物についての—獣類と呼ばれる—記述は悲しむべきことに損なわれてしまった。それらは他に例をみない美と絶妙の型のものである。[11][12][13]
34:4.13 方位磁石の4点は、ネバドンの生命に普遍的であり、固有である。全生物には、これらの方向性の流れに敏感で反応する身体上の単位がある。これらの生物創造は、宇宙から個々の惑星へと反復され、世界の磁力と関連して動物有機体中の微細な肉体の宿主を動かし、そのためにこれらの方位細胞が常に南北を指す。こうして、宇宙の生物に方向感覚が永久に固定された。この感覚は、人類による意識的所有物としては完全に欠落してはいない。これらの肉体は、ほぼこの物語の時代にユランチアで最初に観測された。
34:5.1 神性聖職者は、第7贈与時まで生命の形成と新しい存在体の創造において創造者たる息子に協力し、次に、すなわち宇宙の完全主権への昇進後、世界的奉仕活動と惑星の前進のさらなる仕事において息子と贈与された息子の精霊との協働を続ける。
34:5.2 精霊は、領域の生命のない物質に始まり、まずは植物、次には動物、それから人間の最初の系列を授け、棲息界において進化的発達の仕事を始める。続いて起こる分与は、意志をもつ創造物の初期の、かつ原始の段階からその登場までの惑星の生命の進化的可能性の一層の展開に貢献する。精霊のこの労働は、主に約束の精霊であり、より高い考えと精霊の理想に向かう人類の民族を常に、かつ統一的に導く発展する惑星の統一と調整する精神-心である7名補佐のを通じて成し遂げられる。
34:5.3 進化する生物の純粋に動物的な心が、崇拝と知恵の補佐のために受容能力を育成するとき、人間は、まず心と連動して精霊の奉仕活動を経験する。補佐の第6と第7のこの奉仕活動は、精霊の奉仕活動の敷居を跨ぐ心の発展を示唆する。そして、崇拝-と知恵-機能のをもつそのような心は、ただちに神性聖職者の精霊回路に包括されるのである。
34:5.4 心は、こうして聖霊の奉仕活動を授けられると、宇宙なる父の精霊臨場—思考調整者を(意識して、あるいは無意識のうちに)選ぶための能力をもつ。しかし、贈与の息子が、惑星の奉仕活動のためにすべての人間に真実の精霊を解放するまでは、正常な心は、思考調整者の受け入れのための準備を自動的にはできない。真実の精霊は神性聖職者の精霊の臨場と一致して働いている。精霊のこの二重つながりは、真実を教え、精霊的に人の心を啓発し、創造物の上昇する民族の魂を奮い立たせ、また神性の目標である楽園の目標に常に向かう進化する惑星に住む民族を率いようと世界の上方に浮かんでいる。
34:5.5 真実の精霊は、すべての人に注がれるが、息子のこの精霊は、贈与の息子の使命の根本をなす人の個人的受け入れによる機能と力にほぼ完全に制限されている。聖霊は、幾分かは人間の態度には関係なく、部分的には意志ある人間の決断と協力により制約される。にもかかわらず、聖霊の奉仕活動は、より完全に神性の導きに従うそれらの人間の内面生活の神聖化と精霊化でますます効力を生じる。[14]
34:5.6 個人としてのあなたは、創造者たる父-息子の精霊、あるいは創造の母なる精霊の隔離された部分、または実体を直接には保有してはいない。これらの奉仕活動は、神秘訓戒者がするようには個人の心の考えの中心とは接触もしないし、宿りもしない。思考調整者は、宇宙なる父の前人格の明確な個別化であり、実際にまさしくその心の1部分として人間の心に宿る創造者たる息子と創造の精霊の結合された精霊との完全な調和で常に働いている。
34:5.7 無限の精霊の宇宙の娘の聖霊の中の臨場、永遠なる息子の宇宙の息子の真実の精霊の臨場、そして、進化する人間の中、もしくは、進化する人間とともにいる楽園の父の調整者-精霊の臨場は、精霊の授与と奉仕活動を意味し、意識的に神との息子関係の信仰-事実を認識する才能をそのような人間に与える。
34:6.1 棲息惑星の進化の前進とその住民の一層の精霊化とともに、さらなる精霊的な影響が、成熟したそのような人格により受け入れられるかもしれない。これらの精霊多重奉仕活動は、人間が心の制御と精霊認識において進歩するにつれ、機能面でますます調整される。それらは、ますます楽園三位一体の間接的奉仕活動と溶け合うようになる。
34:6.2 神性は、顕現においては複数であるかもしれないが、人間の経験においては、単数であり常に一つである。精霊的奉仕活動もまた人間の経験においては複数ではない。起源の複数性にもかかわらず、精霊の全影響は、機能において一つである。誠に、それらは、創造物と壮大な宇宙の中と自分たちへの七重の神の精霊奉仕活動であるがゆえに一つである。創造物が、精霊のこの統一的奉仕活動への評価を増大するにつれ、それは、自らの経験において崇高な神の奉仕活動になる。
34:6.3 神性の精霊は、進化する魂が、慈悲と奉仕活動のこの任務に初めに出帆した至福のまさしくその高さに無事に高められるまで、あなたがいるところであるがままのあなたにに会いに永遠の栄光の高さから連続する長い階段を決して止まることなく、信仰の協力関係において愛情を込めて人間の起源の魂を抱き確かで確実なその階段の遡源へと船出する。
34:6.4 精霊の力は、誤りなく自身の本来の水準を追い求めて到達する。精霊の力は、永遠なるものから出向いて内住する調整者の先導と教えを信奉した時間と空間のそれらの子供すべて真に「精霊の生まれ」、神の信仰の息子であるもの達を連れて必ずそこへ戻る。[15][16]
34:6.5 神性の精霊は、継続的奉仕活動と人の子への励ましの源である。あなたの力と達成は、「あの方の慈悲による精霊の更新によるものである。」物理エネルギーのように精霊的生命は、消費される。精霊的努力は、精霊の相対的疲労困憊をもたらす。上昇の全体経験は本物であり、もちろん精霊的でさえある。故に、「速めるのは、精霊である。」「精霊は命を与える。」と本当に記されている。[17][18][19]
34:6.6 最高の宗教主義でさえも死んだ理論は、人間の性格を変えたり、あるいは必滅者の振舞いを制御するには無力である。今日の世界が必要とすることは、あなたの昔の師が宣言した真実である。「言葉だけによらず、力と聖霊にもよった。」神性の精霊が、真実の型に息をかけるまで、そして正義の公式を速めるまでは理論上の真実の種子は死んでおり、最高の道徳的概念は効果がない。[20]
34:6.7 神の宿りを受け入れ認めた者達は、精霊の生まれなのである。「あなたは神の寺院であり、神の精霊はあなたの中に住む。」この精霊が、あなたに注ぐだけでは十分ではない。神性の精霊は、人間の経験のあらゆる局面を支配し制御しなければならない。[21]
34:6.8 人間の不満の破壊的渇きと非精霊的人間の心の例えようもないその飢餓を未然に防ぐものは、神の精霊、つまり命の水の臨場である。精霊に動機づけられる存在体は、「決して渇かない。なぜなら、精霊のこの水が、それらの内にて永遠の命へと湧き上がる満足の井戸になるであろうから。」神々しく水をかけられたそのような魂は、生きる喜びと現世の生活の満足に関しては物質的状況にほとんど関係していない。それらは、精霊に照らされ、生き生きとさせられ、道徳的に強化され、賦与される。[22]
34:6.9 すべての必滅者には、二元的本質がある。動物的性癖の継承と精霊授与の高度の衝動。ユランチアで送る短い人生の間、さまざまの、かつ相反するこれらの2種類の衝動はめったに完全に和解できない。調和させ、統一させることはとてもできない。しかし、あなたの生涯を通じて結合された精霊は、あなたがいよいよ精霊の導きへ肉体を従属させることにおいてあなたをずっと補助し奉仕する。あなたは、たとえ物質的人生を送らなければならないとしても、たとえ肉体とその必要物から逃がれることはできないとしても、それでもなお目的と理想においてますます獣性を精霊の支配に従属させるための力があなたには与えられる。実に、精霊の力の共謀が、その唯一の目的が、物質的束縛と有限の不利な条件からあなたに最終的救出をもたらす神性の力の同盟が、あなたの中に存在する。
34:6.10 この奉仕の全、一番の目的は、「人間の内側のあの方を通じ力をもって強められるかもしれないということ。」そして、このすべてが、「神の精霊に導かれるすべての者達は神の息子であるがゆえに」、あなたが、「神の全ての豊かさで満たされる」であろう経験である信仰と奉仕の完全性の最終的到達へのただ予備的足取りを表している。[23][24][25]
34:6.11 精霊は、決して駆り立てることなく、ただ導く。あなたが、意欲的学習者であるならば、精霊の水準に達し、精霊の高さに達したいならば、永遠の目標に達することを心から望むならば、そのとき、神性の精霊は、そっと愛情を込めて息子の関係と精霊的進歩の小道に沿ってあなたを導くであろう。進む一歩ごとが、知的で愉快な協力である意欲の一つに違いない。精霊の支配は、決して強制で汚されず、または押さえ難い衝動によって危険にさらされてはいない。
34:6.12 精霊の導きのそのような生活が、自由に聡明に受け入れられるとき、神の接触と精霊の親交の確かさからくる、の積極的意識が徐々に展開する。遅かれ早かれ、「精霊は、あなたが神の子であるということをあなたの精霊(調整者)とともに証言する」。記録は、精霊があなたの精霊の証言をするのではなく、「あなたの精霊」と共に証言するので、既にあなた自身の思考調整者は、神へのあなたの親族関係についてあなたに伝えてきた。[26]
34:6.13 人間の人生の精霊支配の意識には、精霊に導かれたそのような人間の人生反応における精霊の特性の増加する提示がやがて伴う。「なぜならば、精霊の果実は、愛、喜び、平穏、忍耐、優しさ、善、信仰、温順さ、節制であるから」。そのような精霊に導かれ神々しく照らされた人間は、労苦の道を歩み、俗事の義務を忠実に実行する一方で、別の世界の遠い岸でかすかに光るとき既に永遠の命の光についてすでに明察し始めつつある。既に、彼らは、「神の王国は飲食物ではなく、聖霊の中の正義、平和、喜びである。」というその奮い立たせ元気づける真実の現実を理解する。そして、精霊生まれの魂は、あらゆる試練を経験し、あらゆる苦難の遭遇に際し、神の愛が、神の精霊の存在によってすべての心で広くはじかれるので、あらゆる恐怖を超えるその望みによって支えられている。[27][28]
34:7.1 肉体(動物-起源の人種に由来する固有の本質)は、生まれつき神性の精霊の果実を身につけてはいない。ユランチアの人種が、幾分かアダームの贈与によって進められるように、人間の本質が神の物質の息子の本質追加によって増進されるとき、そのとき道が、精霊の性格の産物の素晴らしい収穫をもたらすために内住する調整者との真実の精霊に協力してよりよく用意される。永遠は、依頼を実現させるために必要であるかもしれないが、あなたが、この精霊を拒絶しないならば、「彼は、あなたをすべての真実に誘導するであろう。」[29][30][31]
34:7.2 精霊的進歩の正常な世界に居住する進化する人間は、現在のユランチア人種を特徴付ける精霊と肉体間の深刻な葛藤を経験しない。しかし、最も理想的な惑星においてさえ、前アダームの人間は、純粋に動物的経験の水準から徐々に知的な意味と精霊のより高い価値の連続する段階を経て上昇する積極的な努力を投入しなければならない。
34:7.3 通常の世界の人間は、物理的本質と精霊的本質間の絶えず続く争いを経験しない。人間は、存在の動物段階から精霊生活のより高い水準へ登る必要性に直面するが、この上昇は、相違する物質的および精神的本質のこの領域におけるユランチアの人間の激しい葛藤と比較すると、どちらかと言えば教育訓練を受けている方に近い。
34:7.4 ユランチアの民は、進歩的惑星の精霊的到達に関わるこの課題における支援の二重の剥奪の結果に苦しんでいる。カリガスティア動乱は、世界的混乱を引き起こし、秩序立った社会が提供したであろう道徳的援助をその後のすべての世代から奪った。しかし、より悲惨であったことは、精霊的切望とより調和的であった物理的本質の優れた型の人種を奪ったという点においてアダームの不履行であった。
34:7.5 ユランチアの人間は、エーデンの贈与により遠い祖先が完全にアダームのようにはされなかったので、精霊と肉体の間のそのような著しい苦闘を被ることを余儀なくされる。ユランチアの必滅の人類は、より自然に精霊に反応的である物理的本質をもつということが神性の計画であった。―意味不解
34:7.6 人の本質とその環境へのこの二重の災難にもかかわらず、現代の人間が、神の信仰の息子が天の父の意志を為すことへの心からの献身である啓発的、かつ解放的奉仕における肉体の奴隷的束縛からのかなりの解放を味わう精霊の王国に入るならば、人間は、肉体と精霊間のこの明白な争いをあまり経験しないでろう。イエスは、人間がカリガスティアの反逆の恐ろしい結果からほぼ完全に逃げることができ、そして最も効果的にアダームの不履行から生じる剥奪を補うことができる人間生活の新しい方法を人類に示した。「キリスト・イエスの命の精霊は、我々を動物の生活の法と悪と罪の誘惑から自由にした。」「あなたの信仰こそが、肉体に打ち勝たしめた勝利である。」[32][33]
34:7.7 精霊生まれの神を知る男女は、一度も罪で汚れたり反逆に接したことのない最も正常な世界の住民と同じく、人間の本質とのそれ以上の闘争を経験しない。信仰の息子は、抑制されない、あるいは自然に反する物理的願望によって起こされる葛藤のはるか上の知的段階で努力して進み、また精霊の水準で生活する。動物的生物の正常の衝動と物理的本質の自然の欲求と刺激は、無知の者、間違ったことを教えられた者、あるいは不幸にも過度に真面目な者達の心を除いては、精霊的に最高度の到達に矛盾してはいない。
34:7.8 永遠に続く命の道に入った後は、課題を受け入れ向上する命令を受けた後は、人間の健忘性と移り気の危険を恐れてはいけない、失敗の疑念に、あるいは複雑な混乱に煩わされてはいけない、苦しんだり、あなたの地位と状況をためらったり疑問をもってはいけない。真実の精霊は、前進の戦いでのあらゆる岐路において、暗い時間の度に、いつも「これが道である」と伝えるのであるから。[34]
34:7.9 [ユランチアでの奉仕に一時的に配属された強力な使者による提示]